タイヤ

大型トラックのタイヤ脱落が急増中

国土交通省の調査によると、大型トラックやトレーラー、高速バス、観光バスのタイヤが走行中に外れてしまう事故が、ここ5年間で5倍以上と急増していることが判明しました。

サマータイヤ(標準タイヤ)からスタッドレスタイヤ(冬用タイヤ)への交換の際に整備の問題からか、ホイールのボルトの締め付けが規定のトルクで締められておらず、そのためにタイヤ脱落が起こっているようです。

脱落したタイヤの中には1つがホイールの重量と合わせて100キロ超のタイヤもあるようで、もし外れたタイヤが走行中の他の車両にぶつかっていれば、甚大な被害を発生させる交通事故の可能性もあるだけに、単なる整備不良では済まされない現状です。

脱落事故が多くなっている原因として、ネット通販の荷物などの増加による運送業界全体の人手不足も原因ではないかとも指摘されているようです。

国土交通省のデータによると、8トン以上のトラックまたは定員が30人以上のバスのタイヤが走行中に外れる事故は2016年度、56件に上った。

2000年代前半に三菱ふそうトラック・バス株式会社製(現在はダイムラーグループの一員です)のトラックのフロントタイヤとドライブシャフトを結ぶ部品であるハブに破断や亀裂が相次いだ問題が発覚してからは減少傾向にあったようですが、11件であった2011年度から再び増加傾向にあり、わずか5年で5倍超にまで増加してしまうことになりました。

2017年は、岡山県内の高速道路で走行中のトラックからスペアタイヤが落下し、車の故障で高速道路の路肩に避難していた母娘にタイヤが直撃して死亡した事故が大きく報道されました。

ただしデータによると、スペアタイヤが落下した事例は2011年度から2016年度までの5年間ではわずか4件にとどまっており、使用しているタイヤ脱落の方が圧倒的に多くなっています。

三菱ふそうトラック・バスの問題では1983年から2004年までの20年間で52件のタイヤの脱落の事例がありましたが、2016年度はわずか1年で20年間の脱落事故の数を超えるという、一種の異常事態となっていると言えるでしょう。

これから運送業を始める人も、既に運送業を経営している方も、タイヤ脱落事故で死亡事故を起こしてしまえば会社の存亡にも関わってくるだけに、十分に気を付けていただきたいと思います。