利用運送許可のメリットとデメリット

貨物利用運送(水屋とも呼ばれます)では、電話一本あれば(携帯でもOK)事業を営めるというのが利点ではありますが、実際にはメリット以外にデメリットも存在します。

今回は、貨物利用運送に関するメリットとデメリットをみていきましょう!

貨物利用運送のメリット

貨物利用運送には、どのようなメリットがあるのでしょうか?

メリットを4つに分けて、ご紹介させて頂きます。ちなみに、①~③については、運送業と比較してメリットを確認していきます。

メリット①運送業に比べて貨物利用運送は許可の条件が低い

運送業には様々な許可が存在しますが、その中でも運送業許可については最も難易度が高いとされています。

一方、貨物利用運送については、運送業に比べて許可取得に関する条件が比較的低い為、事業を始めやすいという点がメリットとなります。

例えば、トラックを所有する必要がなかったり、従業員を雇用しなければならないという条件に縛られることはありません。

これらを踏まえると、運送業に比べ、準備をする期間も圧倒的に少なくすることができますから、この点も利点といえるでしょう。

ただ、ご注意頂きたいのは、貨物利用運送についても許可を取得する必要がありますから、条件の確認や申請書類については専門家にお願いする方が無難です。

メリット②どこでも仕事ができる!

貨物利用運送では基本的に、荷主からの手配や、配送先を探す場合にも携帯電話が用いられます。

携帯電話はどこでも持ち運ぶことができますから、事務所に必ず居なければならないという縛りがありません。

また、運送業では、点呼簿などの管理、ドライバーの出庫・帰庫管理などが必要ですが、これらの内容も省かれることになります。

メリット③運送業に比べて、経費が少なくて済む!

運送業の場合では、トラックの所有や従業員を雇用することなどが必要です。

その為、所有している車両の自動車税などの各種税金や、従業員の雇用に係る給与など、あらゆる経費が発生します。

さらに、修繕費がかかる時には、場合によって数百万単位のお金を用意しなければならず、致し方なく金融機関から借り入れるケースも見受けられます。

これらに対し、貨物利用運送で必要となる経費は、通信にかかる携帯電話料金や、事務所の賃料など、運送業に比べて経費が格段に抑えられることになるのです。

このように、事業を営むことによって発生する経費が、比較的抑えられるため、リスクとしても低くなることがメリットとしてあげられます。

メリット④近年話題となる人手不足が、逆にメリットとなる

最近ニュースでも、よく耳にすることが多い運送業界の人手不足。

実は、貨物利用運送の場合は、この人手不足が、逆にメリットして効果がもたらされることがメリットとしてあげられます。

運送業は、いまや人が足りずに倒産に追い込まれる業種1位といわれる時代です。

人が足りないということは、運ばなければならない荷物に比べて人やトラックが足りないということです。つまり、運送業は自社ではなく、他社に荷物の輸送を求める時代となったのです。ここで求められるのが貨物利用運送業者となります。

ただ、ここでもご注意頂きたいのは、貨物利用運送許可を取得したからといって、必ずしも恩恵を受けるわけではなく、なるべく多くの運送業を営む会社と繋がりを持つ必要があります。

つまり、黙って待つのではなく、基盤をつくる努力を怠らないということが重要です。

メリットのまとめ

上記で解説してきました、利用運送業のメリットについて図でわかりやすくまとめましたので、参考にしてみてください。
利用運送業メリット

貨物利用運送のデメリット

次は、貨物利用運送のデメリットを3つに分けて、ご紹介させて頂きますので確認しておきましょう!

デメリット①貨物利用運送でも荷主に運送責任を負う必要がある

利用運送契約をどのように結ぶのかにもよりますが、基本的には貨物利用運送事業者は、輸送手配した荷物(破損、遅配、盗難など)に対して責任を負うことになります。

運送業ではトラックを所有しますが、所有していない貨物利用運送業者でも発生する責任です。

これは、手配する荷物が増えれば増えるほど、その分責任も増えることになります。

ですから、実際に荷物を運ぶ緑ナンバーのトラック運送業者は、なるべくこれらの責任が発生しない事業者と繋がりを多くする必要があるということになります。

デメリット②電話の対応が大変

荷主の数が多くなるほどに、電話対応をするのが大変になることがデメリットとしてあげられます。

荷主の数が増えるということは、運ぶトラック運送業者の数も増えるということになります。

その分電話対応しなければならない場面が多くなるということなのです。

荷主の数が増えるのは良いことですが、それと比例して電話対応が増えるという事実も知っておく必要があります。

デメリット③地道に営業活動をする必要がある

貨物利用運送の許可を取得し、事業を始めるという方は、一般的にトラック運送業界にいる方や、業界にはいないもののコネクションがあるという方が多い傾向にあります。

貨物利用運送を始める場合、しっかりと毎月の売上を確保しなければなりません。これには「営業活動」が欠かせないのです。

そもそも貨物利用運送では、荷主から貨物情報が入らないと、運送会社に輸送依頼をお願いすることはできません。つまり、より多くの荷主との繋がりを確保しなければならないということになります。

売上をしっかりと確保する為、営業活動は絶対に欠かせないということを覚悟しておきましょう。

デメリットのまとめ

上記で紹介した利用運送業のデメリットについて図でまとめましたので、参考にしてください。

利用運送業デメリット

今回のまとめ

今回は、貨物利用運送におけるメリットとデメリットについてご紹介させて頂きました。

貨物利用運送のメリットとデメリットをしっかりと把握して頂き、許可取得をして頂ければと思います。

また、本業をお持ちの方は、付随させる業務として比較的簡単に始められるのが貨物利用運送の魅力となります。

本業をお持ちの方も、これから貨物利用運送だけを始めたい方も、お気軽にお問合せください。