豪雨や濃霧の見え方

ライトや服のカラーで視認性は変化する?

台風やゲリラ豪雨による大雨で、山間部では濃霧が発生することもあるので、悪天候の際の運転には注意が必要となります。

今回はJAF(日本自動車連盟)が行ったテストからデータを見てみましょう。

テスト①:豪雨の際に前方の停止車両や人の前で止まれるか?

テスト車の200m先に車両を停めて、豪雨の中を時速40㎞で車両に向かって走行させました。

車を認識したら急ブレーキを踏み、その停止位置を計測しています。

停止している車両の状態は無灯火・テールランプ・リアフォグランプ・ブレーキランプ点灯の4パターンで計測し、昼と夜を想定した明るさとライトの向きを変えて計測しています。

テスト結果

雨が80ミリの場合では、無灯火の車の見えずらさが際立っていました。

無灯火以外では夜間を含めて、停止している車の50m以上手前で停止できたにも関わらず、無灯火の車の場合には約24mまで接近しなくては停止ができませんでした。

前方のクルマとの距離が24mであれば車のブレーキの状態によっては追突事故もあり得ますので、無灯火の車が非常に危険であることがわかります。

雨が30ミリでテストをおこなった場合でも見えづらさは、あまり変化がなかったようです。

また車以上に黒い服を着せた人に見立てたマネキンは車以上に認識が難しく、夜間黒い服でロービームの場合に停止したのはマネキンの18m手前と非常に危険な状態でした。

テスト②:濃霧の時の車や人の見え方は

濃霧の中、前に停車している車に対してテストの車を5m間隔で近づけて、運転席から車両見えた位置を計測しています。

設定は最初のテストと同じ条件で行っています。

テスト結果

テスト①と同じように無灯火が見えにくかったのは同じですが、濃霧の場合ではテールランプも見えづらかったことが特徴となっています。

逆にランプでもリアフォグランプはライトの性質の通り霧で効果的なことがテストで証明される結果となっています。

人を想定して服を着せたマネキンは白い服が濃霧に溶け込んでしまう結果となり、黒い服は夜間の闇に飲まれて同じく見えづらくなる結果となりました。

反射材のある安全ベストを着ている場合は夜間の濃霧の場合でもライトが反射することで見えやすくなり、黒い服と比較すると10mも手前で確認ができました。

まとめ

今回のテストから言えることとして、悪天候の場合にはライトを点灯することが非常に重要であることがわかります。

自分が見えるからライトを点灯しないのではなく、相手が見えないかもという万が一の事態を考えて悪天候の場合には早めにライトを点灯させておくことが事故を防止する一番の対策であるといえるでしょう。

業務で車を運転する場合には、悪天候であっても運行を中止することはできません。

従業員にライト点灯の重要性を十分に啓蒙して安全運転で悪天候時の業務に臨んでいただければと思います。